アウターライズ地震とは?いつ来るか予知や予測はできるの?図解で説明します!
2013年10月26日午前2時10分頃、福島県沖を震源とするM7.1の地震がありました。
福島県などに津波注意報が発表され、東日本大震災の記憶が蘇った人も多いと思います。
幸い津波や地震そのものの被害は無かったので良かったです。
気象庁は今回の地震を、東日本大震災の余震であり、
「アウターライズ地震」であるとの見解を発表しました。
アウターライズ地震とは何なのか、いつ発生するのか、
その予知や予測は可能なのか、気になるところを調べてみました。
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アウターライズ地震とは?図解は?
アウターライズ地震とは、日本海溝よりも沖の外側で起こり、
プレートが引っ張られてちぎれた断層が、上下にずれることがある地震のことを指します。
アウターライズ地震は、
・震源が陸地から遠い地震なので、体感する震度が小さいことが多い
・海底が上下に動くため、大きい津波が起きやすい
という、非常に危険な特徴を持っている地震です。
震度が小さいのでたいしたことがない、と自分で判断してしまうと、
津波が起きた場合に逃げ遅れてしまう可能性があります。
特に、揺れが長く続いた場合などは規模が大きい地震と予測されるので、
迅速に命を守る行動を取ることが非常に大切になります。
図解のように、海側のプレートが沈み込む境界よりも外側で起こります。
震源が陸地から離れているのが分かると思います。
アウターライズ地震はいつ来るの?確率は?予知できるの?
本震とアウターライズ地震はペアとして起こるケースが多く、
いつ起こっても不思議ではないそうです。
その規模もM8クラス程度が予想され、
場合によっては10mを超える津波を引き起こすと言われています。
正確に起こる日にち、時間がいつだと予知することはできません。
政府の地震調査委員会の評価では、M8級のアウターライズ地震が、
30年以内に4~7%の確率で起こる、という数字が出ています。
なんとも微妙な確率ですが、大津波を伴う地震が発生する可能性がある、
という認識は持っておいたほうがいいでしょう。
東京大学教授のロバート・ゲラー博士は、地震の予知はできない、と断言しています。
アウターライズ地震も同様ですので、いつ地震が起こっても、
逃げられる備えと心の準備だけはしておきましょう。
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アウターライズの意味は?
太平洋プレートが陸側のプレートの下に潜り込みはじめる日本海溝よりも、
外側の地域を「アウターライズ」と呼んでいます。
東日本大震災以降、地盤のパワーバランスが崩れ、
地震が起きやすい状態になっているとされています。
巨大地震の影響が依然として色濃く残っているんですね。
アウターライズ地震は過去にもあった?隠蔽って?
過去の事例としては、1933年の昭和三陸地震がアウターライズ地震に該当し、
被害者は3000人を超える事態になってしまいました。
このときも直接の地震による被害は小さかったものの、
津波の被害が甚大なものになりました。
東日本大震災の余震の中にもいくつか該当する地震があり、
今回はその中でも規模が大きめになったため、津波が発生しました。
今後も同様にアウターライズ地震が発生する可能性はあり、
引き続きの警戒が必要になります。
ちなみに前述の三陸沖地震の発生は、その37年も前の明治三陸地震の影響で起こったとされ、
東日本大震災の影響も数十年、あるいは数百年の単位で続く可能性が指摘されています。
東日本大震災後、このアウターライズ地震による被害がすぐに専門家から指摘されたものの、
現状では打つ手がなく、パニックに陥るおそれがあるので隠蔽した、というような噂があります。
実際にはアウターライズ地震の危険性について、多くの報道がなされていますので、
隠蔽したというのは言い過ぎでは無いかと思います。
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東日本大震災から2年7ヶ月以上が経過しました。
復興がなかなか進まない被災地はまだまだ支援が必要です。
同時に、あの経験から得た教訓を生かし、地震への備えも忘れないようにしたいです。
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